キーンベック病(月状骨軟化症)体験談
2019年9月
利き手である右手首が痛み始めた。
私は当時20歳で工事現場で働いていました。
仕事柄手は酷使するためただの腱鞘炎だと思い込んでいて仕事に影響はあまりなかったため気にせず仕事を続けていました。
それから3ヶ月ほど経ち徐々に痛みが増してきて床に手をつくのが痛くなって少し意識するようになりました。
仕事では重いものを持ったりするのですがまだその時には影響はほとんどなかったのですが、そこから1ヶ月、2ヶ月経つにつれ仕事にも影響がでてきました。ですが痛い日もあれば痛くない日もあるので病院に行くほどでもなかったのです。
痛い日は湿布を貼ってサポーターをつけて仕事をしていました。
痛む頻度が多くなったので休みの日に整形外科に行き診てもらいました。
先生が私の手首を見て「ガングリオンがあるからこれが腱に当たって炎症を起こしている」とつまり腱鞘炎だと、、、
一応レントゲン撮ってエコー検査をして説明されました。
ガングリオンとは中にゼリーのような物質の詰まっている腫瘤で私の手首に気にならないくらいの大きさのガングリオンがありました
痛みがまちまちで痛い日と痛くない日があることを説明すると「痛い日が長引くようだったら次回きて注射器でゼリー状のものを抜きましょう」と言われその日は湿布と痛み止めをもらって帰りました
痛み止めを飲むとだいぶマシになり飲まない日はやっぱり痛む、、、痛み止めの重要さが身に染みてわかりました。
それから数日後痛み止めの薬がなくなって次の日の朝の寝起きとてつもない痛さに襲われました。痛すぎて手首が曲げられないうえに力が全く入らなくなりスマホも持てないほどに、仕事を休んで即病院へ、病院へ行くまでには寝起きほどの痛みはなく、でも痛すぎることには変わりないので約束通りゼリー状のものを抜いてもらいました。この時診察して変わっていたのは右手首の可動域制限。右手首だけ曲がりづらくなっていたのです。
先生に「うちの病院でリハビリをすれば改善する」と言われたのですが少し面倒だったのと腱鞘炎がリハビリで治るはずがないと思っていたのでリハビリはやらずに痛み止めだけもらい帰りました。
痛みに耐えながら仕事をしていました
2020年12月
また力が入らないほど痛くなり整形外科へいき診てもらうことに
前に病院に来たのが半年以上前だったのでもう一度レントゲンを撮ることに・・・
そしてレントゲンを見ながら先生が「月状骨がなんらかの原因で血行不良を起こしている。もし心配ならMRI検査をお勧めしますよ。」と言われまだ内心大丈夫だろうと思って「もっと酷くなったらMRI検査を受けに行きます」といい診察室をでて会計を待っていると、診察室から先生が出てきて「やっぱり早めに検査しに行ったほうがいい、月状骨が潰れてきている。私ならすぐに診てもらう」といい最新のMRIがある病院の紹介状をもらいました。
(月状骨とは真ん中ら辺にある小さな骨のこと)
そして12月27日 MRIの検査をしデータを整形外科に送ってもらい12月29日再度整形外科へ
先生がMRIを見ながら「月状骨が半分くらい潰れてきている。これはキーンベック病です。」
それもそのはず先生いわくなかなか珍しいとのこと。
まだしっかりとした原因はわかっておらず手を酷使する職業に多いらしい 大工や料理人など・・・
手の専門の外科があるからそこで相談してくださいと言われ、次は市立病院を紹介され手専門の外科に診てもらうことに。
市立病院には月に一度手の外科の外来があるとのこと
2021年2月
手の外科の先生に診てもらうとやっぱり月状骨が潰れてきていると。進行形の病気でもう潰れた骨は治らない、もっと酷くなると潰れて骨が無くなるところまでいくらしい、、、初期段階で見つけることができたらギプスや装具をつけ安静にすることで治ることもある。でも、初期段階をレントゲンで見つけることは困難。
まだ私の場合は半分ほど潰れただけなので「血行が良くなれば骨が回復する可能性がある」と言われました。
どう血行をよくするのか聞くとやはり手術しかなくてその手術名は橈骨骨切り手術
なんとも恐ろしい名前・・・
手の親指側の腕の骨が多少長いため手首の骨のバランスを悪くしているみたいで簡単に言うと骨を切って短くする手術 もっと簡単に言うと骨折が代償 切った部分にプレートを入れビスで打つ
これが一番リスクのない手術らしい 肝心な仕事復帰はと言うと2ヶ月ほど
手術は全身麻酔と伝達麻酔(局所麻酔)です
覚悟を決めて手術することに・・・
価格:2,200円 |